お知らせ

 令和6年度博物館実習・アーカイブズ実習 実習パネル展  

 

 当館では、博物館の学芸員や記録史料(アーカイブズ)を取り扱う専門職であるアーキビストをめざす人を対象に、現場での実践的な経験を積む機会を提供するため、毎年、博物館実習・アーカイブズ実習を実施しています。本展では、実習の一つである展示実習において実習生が作り上げた展示を、なるべくそのままの形を活かして紹介します。

会期:令和6年3月11日(火)から7月13日(日)まで
会場:埼玉県立文書館 1階廊下

 

展示実習の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

常設展「未来へつたえる―文書館史料からみる埼玉県の歴史―」

 

  県立文書館常設展「未来へつたえる―文書館史料からみる埼玉県の歴史―」を開催しています。

※令和8年1月27日(火)~企画展「戦国乱世の終焉と泰平の世」準備期間及び開催期間中は、常設展示室が休室となります。(企画展会場の一部として使用するため)

 

1  常設展の概要
(1)開 室 日    火曜日から日曜日まで
   ※ただし、毎週月曜日及び祝日、特別整理期間、月末館内整理日と年末年始休業日は休室
(2)開室時間  9時から17時まで   
(3)観 覧 料    無料
(4)展示内容   中世から現代までの各時代の収蔵資料を通して、埼玉県の歴史を振り返ります。埼玉県の地図資料や、象徴展示として文書を現代まで伝えてきた文書箱なども展示しています。文書館の事業である文書資料保存活動ボランティアの紹介もしています。

※約70点。定期的に展示替えを行います。

 


2  これまでの展示資料の例  ※現在の展示内容とは異なります。
 
(1)  文書箱  (左 根岸家  ) 
  画像左側の文書箱は、大里郡冑山村(熊谷市冑山)の名主を勤めていた根岸家に伝えられた文書箱です。文書箱の中には、名主の執務で作成された様々な文書が保管されていました。文書箱の側面には非常時に箱を背負って運ぶための紐が取り付けられています。 

 
(2)  北 条 家 朱 印 状(戦国時代  3月 18 日  浦和宿本陣文書 1)
  小田原北条氏が、今後の掟を定めるため、浦和から百姓一人が出頭するように命じたものです。戦国時代の浦和は、「浦和市(いち)」や「浦和宿(しゅく)」と呼ばれ、市が立ち、宿場として存在していたことが知られます。
  日付上に捺された印は「禄寿應隠(ろくじゅおうおん)」の印文で、上部に虎を配しています。北条氏が発給したもので、一般に「虎の印判状」と呼ばれています。 


 

(3)  徳川家康朱印状(天正 20 年(1592)旗本加藤家文書1)
  旗本加藤家に伝わった知行宛行状(ちぎょうあてがいじょう)です。加藤家は正次(まさつぐ)の時に、天正 3年(1575)の長篠(ながしの)の戦いや天正12 年(1584)の小牧(こまき)・長久手(ながくて)の戦い等で武功を上げ、徳川家康の関東入国に従いました。正次(喜助)は武蔵国(むさしのくに)比企郡内に 1,669 石(こく)1 斗(と)2 升(しょう)、上総国(かずさのくに)内に 330 石 8斗 8 升、合計 2,000 石の知行(ちぎょう)を領しました。 


 

(4)  復刻迅速測図原図 埼玉県武蔵国北足立郡浦和駅
  (明治 13 年(1880)12 月  飯島(進)氏収集文書 563)
迅速測図原図とは、明治 13年(1880)から同 19 年
(1886)にかけて陸軍参謀本部が作成した 2 万分の 1の地図で、明治初期の関東平野、房総半島、三浦半島などの地域を描いています。本図は埼玉県庁周辺です。中山道沿いに街並みが形成されている一方、鉄道がないなど現在とは大きな違いもあります。 
 


 
 文書館マスコット  もんじろう
 文書館の文書をネズミから守る猫のマスコット。常設展を御案内します。